どうも!小説好きのすけ(@SUKE_SUKE_2021)です。
薬丸岳作品のおすすめをランキング形式で紹介します。
少年犯罪をテーマにした作品が多い印象ですが、それ以外にもおすすめの作品があるので紹介していきます。
薬丸岳作品のおすすめを知りたい人
薬丸岳作品が多すぎてどれから読めばいいかわからない人
重いストーリーの小説が読みたい人
考えさせられる作品を探している人
薬丸岳について
1969年兵庫生まれの小説家。
経歴がなかなかに面白いです。
2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞してデビューしました。
第47回江戸川乱歩賞の『13階段』に衝撃を受けて、小説家を目指して、同じ賞を受賞してデビューってカッコいい~
2016年『友罪』で吉川英治文学新人賞、2017年『黄昏』で日本推理協会賞(短編部門)を受賞しています。
薬丸岳作品ランキング
7位 友罪
あらすじ
元雑誌記者の益田純一は、日雇い生活を繰り返す中、社員寮のある町工場に職を得るようになる。同時期に鈴木という同世代の男性とともに試用期間に入る。慣れない仕事に悪戦苦闘する益田に対し、鈴木は不愛想だが、多くの技能・資格を持っていて即戦力ともいえる人材だった。同い年の二人は次第に打ち解けてゆく。しかし、あるとき益田は、鈴木が14年前、連続児童殺傷で日本中を震え上がらせた「黒蛇神事件」の犯人ではないかと疑惑を抱くようになる。
感想・おすすめポイント
生田斗真主演で映画化している話題作の原作です。
仲良くなった同僚が殺人犯だったら、という話ですが、実際に直面したらどうするかわからないなあ。
重いテーマとページ数の割には、あっという間に読めました。
- 出版社 : 集英社
- 刊行日 : 2013年5月2日
- 文庫 : 608ページ
6位 誓約
あらすじ
家庭も仕事も順風満帆な日々を過ごしていた向井聡の元に、一通の手紙が届く。「あの男たちは刑務所から出ています」。便箋には、ただそれだけが書かれていた。送り主は誰なのか、その目的とは。ある理由から警察にも家族にも相談できない向井は、姿見せぬ脅迫者に一人立ち向かう。葬ったはずの過去による復讐が、いま始まる。
感想・おすすめポイント
過去に罪を犯した人間は幸せになってはいけないのか?というテーマの、これまた重い話ですが、友罪と違う点は、エンターテインメントとしておもしろいところです。
過去を捨て、整形し戸籍を変え、仕事もプライベートも充実していたのに、それが崩れていく。自業自得だとは思うけど、少し向井に同情してしまいました。
- 出版社 : 講談社
- 刊行日 : 2015年3月26日
- 文庫 : 405ページ
5位 刑事の約束
あらすじ
抜き差しならない状況に追い込まれた人たちの心を見つめ真実にたどり着く異色の刑事・夏目信人。夏目は5つの事件に対し、誰も気づけない手がかりから鮮やかに謎を解いていく。事件関係者たちの心を見つめる夏目が、最後にした“約束”とは。
感想・おすすめポイント
『刑事のまなざし』に次ぐ第二短編集です。第一作に出てきた少年が出てきたり、短編集ながらシリーズ物の楽しさもあります。
あまりやる気のないような感じなのに、事件を解決しちゃう夏目刑事が好きです。
夏目信人と東野圭吾の新参者シリーズの加賀恭一郎は是非共演してほしい。
- 出版社 : 講談社
- 刊行日 : 2014年4月16日
- 文庫 : 432ページ
4位 ラストナイト
あらすじ
片桐達夫、五十九歳。顔には豹柄の刺青がびっしりと彫られ、左手は義手。傷害事件を起こして服役して以来、三十二年の間に誘拐事件を三回、強盗を一回起こし、刑務所を出たり入ったりの生活を送る男には、胸に秘めた思いがあった。
菊池正弘が営む居酒屋「菊屋」に、刑務所を出所したばかりだという片桐達夫が現れた。片桐が犯罪に手を染めるようになったきっかけになった傷害事件は因縁をつけてきた暴力団員から、店と菊池の妻を守るための行動だったのだ。
感想・おすすめポイント
顔には豹柄の刺青がびっしりって、ちゃんとイメージできなかった・・・。
章ごとに語り手が変わる構成になっています。全く同じシーンなのに視点が変わると全く違う意味になるのがおもしろかったです。
そして最後に明かされる真実に泣かされます。
- 出版社 : KADOKAWA
- 刊行日 : 2016年7月8日
- 文庫 : 256ページ
3位 天使のナイフ
あらすじ
生後5か月の娘の目の前で桧山貴志の妻は殺された。だが、犯行に及んだ3人は13歳の少年だったため、『殺人事件』は『非行』という言葉に置き換えられ、罪に問われることはなかった。4年後、保育園に通う娘と2人、幸せに暮らしていた貴志の元を、突然警察が訪れる。犯人の1人が殺され、貴志がその容疑者になっているという。
確かに殺してやりたいほど憎かったが、自分は何もしていない。貴志は事件後和也らがどのように過ごしていたのかを知りたくなり、関係者らを訪れるが、思いもよらなかった事件の真相に触れることとなる。
感想・おすすめポイント
冒頭でも触れましたが、江戸川乱歩賞を受賞したデビュー作です。
少年犯罪をテーマにはしていますが、ミステリーとしても秀逸です。
連鎖連鎖連鎖連鎖連鎖!こんな負の連鎖、よく考えたなあと思ってしまいました。
- 出版社 : 講談社
- 刊行日 : 2005年8月9日
- 文庫 : 448ページ
2位 Aではない君と
あらすじ
吉永圭一の14歳の息子・翼が、同級生の殺人容疑で逮捕された。ネット上には翼の実名や個人情報が晒されている。困惑した吉永はどうにか話を聞こうとするが、翼は沈黙を貫き通し、父にも心の内を明かさない。
感想・おすすめポイント
すごくリアリティのある書き方なので、ドキュメンタリー作品を読んでいるような感覚になりました。
物事の良し悪しとは別に、子供がどうしてそんなことしたのか考えるのが親だ
どうして心を殺すのは許されるのに、からだを殺すのは許されないの?
心に残るセリフが多かったです。
- 出版社 : 講談社
- 刊行日 : 2015年9月16日
- 文庫 : 464ページ
1位 虚無
あらすじ
通り魔事件によって娘の命は奪われた。だが犯人は「心神喪失」状態であったとされ、罪に問われることはなかった。心に大きな傷を負った男は妻とも別れてしまう。そして事件から4年、元妻から突然、「あの男」を街で見たと告げられる。
感想・おすすめポイント
ミステリー小説としてだけではなく、社会派小説としてもすばらしい作品です。
刑法39条に守られた犯人ですが、責任能力ってどうやって決めたらいいんだろう、と考えさせられました。
1位にした理由は、思いっきり騙されたからです!やられた~
- 出版社 : 講談社
- 発売日 : 2008年5月23日
- 文庫 : 384ページ
『神の子』とかも面白いですが、ランク外にしました。唯一『ガーディアン』はあまりハマらなかったです。
未読の作品があったら是非読んでみてください!
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