どうも!小説好きのすけ(@SUKE_SUKE_2021)です。
超人気作家・東野圭吾作品の加賀恭一郎シリーズのみのおすすめランキングを作成しました。
東野圭吾作品のおすすめを知りたい人
ミステリー小説が読みたい人
人間ドラマが描かれている作品を探している人
東野圭吾について
1958年大阪生まれの小説家。
1985年に、作家としてデビュー。ミステリーやサスペンスを中心に、ユーモア小説やSF小説など、数多くのジャンルの作品を発表しています。
加賀恭一郎シリーズやガリレオシリーズなど、シリーズ物もたくさん送り出しています。その作品の多くが映画化・ドラマ化されており、幅広い層からの人気と知名度があります。
推理作家の登竜門と呼ばれる「江戸川乱歩賞」、ミステリー作家として、いつかきっと、と目標にしている作家が多い「日本推理作家協会賞」など、数多くの賞を受賞されている、名実ともに日本トップの作家です。
加賀恭一郎シリーズ(新参者シリーズ)について
刑事の加賀恭一郎が様々な事件を解決していく、30年以上続いたシリーズです。
どの作品から読んでも楽しめますが、1作品目から読むことをおすすめします。
完結編
加賀恭一郎の甥、松宮脩平が主人公の番外編
加賀恭一郎シリーズランキング
11位 眠りの森
あらすじ
青年刑事が追う踊り子の美しくも哀しい秘事華麗な舞を舞うバレエ団のプリマが正当防衛とはいえ、レッスン場に忍び込んだ男を殺害してしまった。捜査に当った刑事・加賀恭一郎は次第にあるバレリーナに魅かれていく。
感想・おすすめポイント
加賀恭一郎がバレリーナを好きになっちゃう!?これだけで読みたくなる。
ただ、盛り上がりに欠けるかなと思ったので、この順位です。
- 出版社 : 幻冬舎
- 刊行日 : 2015年11月20日
- 文庫 : 469ページ
10位 嘘をもうひとつだけ
あらすじ
弓削バレエ団の事務員・早川弘子の死体が発見された。場所は自宅マンションの植え込みの中だった。警察の調査により、彼女は7階にある自室バルコニーから転落死したことが判明した。彼女は死ぬ1週間前に引っ越したばかりだった。練馬警察署の刑事・加賀恭一郎は、同じマンションに住み、同じ劇団で働く寺西美千代に目をつける。
感想・おすすめポイント
5編の短編集です。読みやすくてすぐに読めました。
嘘がばれないようにさらに嘘を重ねてしまう様や、殺意が芽生える瞬間は現実でも起こっているんだろうなーと思わせられました。
- 出版社 : 講談社
- 刊行日 : 2000年4月10日
- 文庫 : 272ページ
9位 卒業
あらすじ
国立T大学に通う女子大生の牧村祥子が、入居しているアパートの自室で、死体となって発見された。警察は自殺だと判断したが、幾つかの矛盾した供述が出て来た事から、自殺・他殺の両面を視野に入れた捜査を開始する。同じ大学生で仲の良かった加賀恭一郎ら6人の仲間も、様々な思いを錯綜させながら、祥子が残した日記を元に死の謎を解こうとしていた。しかしかつての茶道部の顧問で恩師・南沢雅子の家に事件の報告を兼ねて集まり、毎年恒例の「雪月花之式」で茶をたてている最中、今度は波香が亡くなってしまう。
感想・おすすめポイント
1作目なので、初々しい加賀恭一郎が見られるかと思ったらそうでもなかった。大学時代から加賀恭一郎は加賀恭一郎でした。
トリックが難しすぎて理解するのに時間がかかりました。複数の死がどう繋がるか気になって楽しく読めました。
- 出版社 : 講談社
- 刊行日 : 1986年5月20日
- 文庫 : 371ページ
8位 希望の糸
あらすじ
「死んだ人のことなんか知らない。あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。
どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。
閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。
捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。
災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。
容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。
感想・おすすめポイント
加賀恭一郎シリーズのスピンオフ的な作品です。
子どもと親を結びつけるものは何か?を考えさせられた作品でした。
- 出版社 : 講談社
- 刊行日 : 2019年7月5日
- 文庫 : なし
7位 新参者
あらすじ
日本橋小伝馬町で一人暮らしの40代の女性が絞殺された。日本橋署に着任したばかりの加賀恭一郎は、自身にとって未知の土地の日本橋を歩き、事件や被害者と何らかの接点を持った家族や店を訪れる。加賀は事件に残されたいくつかの謎の解明のため、その謎に関わった当事者達の様々な想いを一つずつ解きほぐしていき、そしてそれらの解決を通じ絞殺事件そのものの真相にたどり着いていく。
感想・おすすめポイント
短編が集まって、1つの事件が解決していくような作りになっています。1つ1つの話が人情にあふれていて心打たれます。
加賀恭一郎シリーズ8作目ではありますが、この作品だけ読んでも楽しめます。読んだらきっとほかの作品も読みたくなります。
- 出版社 : 講談社
- 刊行日 : 2009年9月18日
- 文庫 : 416ページ
6位 私が彼を殺した
あらすじ
脚本家の穂高誠が、結婚式当日に毒殺された。容疑者は被害者のマネージャー、花嫁の兄、敏腕編集者の3人。事件後、3人は密かに述懐する。『私が彼を殺した』と。
感想・おすすめポイント
犯人を明らかにせず、読者に推理させるタイプの作品です。文庫は巻末に袋とじでヒントが書いてあるので、それを読んでようやくわかりました。
犯人がわかった後に再読すると、伏線がよくわかって2度楽しめます。
- 出版社 : 講談社
- 刊行日 : 1999年2月5日
- 文庫 : 448ページ
5位 麒麟の翼
あらすじ
寒い夜のこと。日本橋の欄干にもたれかかる男を巡査が目撃する。男の腹にはナイフが刺さっていた。どうやら男は死にかけた状態でここまで歩いてきて、力つきたようだ。その後、男は病院で死亡してしまう。
加賀恭一郎と松宮も参画して事件の捜査が始まる。その中、事件直後に若い不審な男が現場から逃走中にトラックにはねられ、昏睡状態に陥っていることが分かった。「彼が人殺しをするはずがない」と否定する恋人。しかし、彼の持ち物からは被害者が持っていた財布と書類鞄が発見される。そして、被害者とのある関係が浮上したことから、警察は不審な男を犯人と断定し裏付け捜査を進めてしまう。
果たして、若い男は犯人なのか。被害者はなぜ瀕死の状態で日本橋まで歩いてきたのか。加賀と松宮はその真相に挑む。
感想・おすすめポイント
結構人気が高い作品ではありますが、この位置です。もちろんイマイチというわけではなく、上位が面白過ぎるだけです。
たくさんの謎をひとつひとつ紐解いていき、事件の背景を明らかにしていく流れはお見事~!
- 出版社 : 講談社
- 刊行日 : 2011年3月3日
- 文庫 : 384ページ
4位 どちらかが彼女を殺した
あらすじ
OLの和泉園子は、路上で絵を売っていた佃潤一と恋に落ちる。親友である弓場佳代子に潤一を紹介した数ヶ月後に、潤一から別れを切り出される。園子は潤一が佳代子に心変わりしたことが原因と知る。数日後、園子の兄・康正は遺体となった妹を発見する。警察官である康正は自殺の偽装をされた他殺であると気付き、康正は2人に容疑者を絞った。
犯人は妹の親友か、かつての恋人か。
感想・おすすめポイント
加賀恭一郎の活躍で事件は解決するけど、犯人は明かさないというスタイルの作品です。
どっち?こっち?どっち?ん?どっち?って終わる。
でも、よーく読むとわかるようになってます。
「私が彼を殺した」も同様の作りになってますが、複雑すぎたので、こっちを上位にしました。
- 出版社 : 講談社
- 刊行日 : 1996年6月6日
- 文庫 : 356ページ
3位 赤い指
あらすじ
サラリーマンである前原昭夫は、妻と息子と母親との4人で暮らしている。妻の八重子は義母を疎ましく思い、息子の直巳は親和性に欠ける。そして母の政恵は認知症を患っていた。そんな家族のいる家には帰りたくないと思ってはいたが、八重子から「早く帰って来て欲しい」と電話が入り、仕方なく帰宅する。自宅の庭には幼女の遺体があった。その幼女は直巳によって身勝手な理由で殺害されたことがわかり、通報しようとした昭夫だが、八重子に止められる。やむなく事件の隠蔽を画策し、深夜を狙って、住宅地近くの公園に遺体を遺棄する。
感想・おすすめポイント
こんな行き当たりばったりで行動して、すぐ捕まるだろ!って思いましたが、結末までの持っていき方とその結末が素晴らしかったです。
人魚の眠る家もだけど、家族のためにここまでできるのすごいなーと思いました(語彙力が小学生並)。
- 出版社 : 講談社
- 刊行日 : 2006年7月25日
- 文庫 : 320ページ
2位 祈りの幕が下りる時
あらすじ
滋賀県に住む40代女性・押谷道子の遺体が発見された。遺体が見つかったアパートの住人は消息を絶っている越川睦夫という男だった。捜査を担当する松宮は近くで発見されたホームレスの焼死体との関連を疑う。そして、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを加賀恭一郎に伝えると、激しく動揺する。それは孤独死した加賀恭一郎の母に関する謎と直結していた。
感想・おすすめポイント
シリーズ最終作です。ミステリーと言うよりは人間ドラマ要素が強い作品です。2組の親子の話が主で、どちらも切ない親子関係でした。
終盤に行くにつれて、悲しい予感が迫ってきて、切ないけど、先が気になる描き方は秀逸です!映画化もしています。
- 出版社 : 講談社
- 刊行日 : 2013年9月13日
- 文庫 : 448ページ
1位 悪意
あらすじ
小説家・日高邦彦が自宅で他殺体となって発見された。第一発見者は妻と親友で小説家の野々口修だった。刑事の加賀恭一郎は、野々口が書いた「事件に関する手記」に興味を持ち、それを読ませてもらう。加賀は聞き込みや推理を通して、野々口の手記に疑問を抱くようになる。やがて犯人が明らかになるが、犯人は動機を語ろうとはしない。
感想・おすすめポイント
「祈りの幕が下りる時」が最終作にして、最高作との声も多いですが、個人的にはこちらを推します。途中までは、なんだこのあっさりした感じは!と思いますが、そこからタイトルの「悪意」にたどり着くまでが、素晴らしかったです。
- 出版社 : 講談社
- 刊行日 : 1996年9月
- 文庫 : 376ページ
東野圭吾作品のランキング作成したときに、加賀恭一郎シリーズが多くなったので、別でランキング作るに至りました。
映画化されている、話題作も多いですが、味わいのある作品ばかりなので、是非読んでみてください!
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